“秘境”辻又の雪まつりと南魚沼の地歌舞伎

 

こんにちは、上村絵美子です。

 

突然ですが、南魚沼市の北西部、旧大和町エリアの奥にある

「辻又(つじまた)」という集落をご存知ですか?

辻又川沿いの谷間、海抜220mの山の上にある、

人口43人、世帯数15という、のどかで自然豊かな山村です。

(H28年12月末のデータです)

平家の落人伝説が残る“秘境”とも言われています。

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そんな辻又集落で今週末、雪まつりが開催されます。

実は今までも毎年、辻又の雪まつりは行われていましたが、

地域の住民が集まり行う、地区行事のようなものでした。

 

この辻又集落では、辻又の活性化を目的とする、

「地域おこし協力隊」が活動を行っています。

地域おこし協力隊とは?

地域おこし協力隊フェイスブックページ

日々、辻又に暮らす方々のサポートや、

活性化事業をおこなったりしているのですが、

今年の辻又の雪まつりは、この「地域おこし協力隊」の

プロデュースにより、開催されます。

雪まつりの見どころをご紹介いたします。

 

まずは28日(土)

18:00から「雪灯篭」に火が灯され、

雪と炎の幻想的な光景を楽しむことができます。

辻又集落は周辺の集落や町場から離れているため、

余計な明かりが少なく、闇と炎の美しいコントラストが楽しめます。

晴れていれば、星も綺麗ですよ~☆

デートにもいいかも(*^^*)

雪灯篭
 

それから29日(日)

13:00から、なんと「歌舞伎公演」が行われます!

白浪
(※写真は以前の公演のものです)

といっても、プロの役者さんではありません。

南魚沼では昔から「地歌舞伎」が盛んで、地域住民が役者となり、

地域の祭礼などで歌舞伎の上演が行われていました。

雪深い南魚沼地域では歌舞伎は貴重な娯楽で、

各地で春になると舞台を作り、「雪割芝居」が行われていました。

江戸時代に塩沢の鈴木牧之が著した『北越雪譜』にも

「雪中の戯場(しばい)」という記事が残されています。

 

塩沢歌舞伎保存会は、この地歌舞伎の伝統を

次の世代へ伝えていこうと平成13年に設立され、

毎年2月第3土曜日の「しおざわ雪譜まつり」などで

公演を行っています。

極上の南魚沼・文化 しおざわ雪譜まつり

♪ 豪雪を楽しむ日 ♪

しおざわ歌舞伎の幟が立ちました。

今週末はしおざわ雪譜まつり!

 

29日の辻又雪まつりでは、この塩沢歌舞伎保存会による

歌舞伎『白浪五人男 稲瀬川勢揃いの場』が上演されます。

「問われて名乗るもおこがましいが~」というセリフが有名な演目です(^^)

 

2011年にドイツ映画『Unter Schnee 雪に埋もれて』の撮影に

塩沢歌舞伎保存会の会員の方々が協力し、

辻又集落でも撮影が行われたこともあり、今回の公演が実現しました。

 

塩沢歌舞伎保存会が雪譜まつり以外で上演を行うのは久しぶりで、

辻又集落で歌舞伎が上演されるのもとっても珍しく、

辻又に約80年間暮らしている住民の方も、生まれて初めてのことだと

とても楽しみにされているそうです(^^)

塩沢歌舞伎保存会の皆さんも、外部での公演は

地歌舞伎の伝統や保存会の活動を知ってもらえる機会にもなり、

上演できることはとても嬉しいとお話しされていました。

稽古も順調です!

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29日は塩沢歌舞伎保存会の歌舞伎以外にも

日本舞踊や歌謡、薮神音頭などの演目が予定されていますので、

ぜひ楽しみにしていてくださいね♪

 

 

≪辻又雪まつり≫

1月28日(土)

14:00~ 雪灯篭作成

18:00~ 雪灯篭点灯

 

1月29日(日)

10:00~ 辻又のこれからを考えるワークショップ(※辻又住民対象)

13:00~14:30 芸能大会

 

場所:辻又多目的センター(新潟県南魚沼市市野江丙462 )

※現在、後山から辻又へ向かう県道58号は

雪崩のため全面通行止めとなっています。

辻又へは後山から県道388号を西枯木又方面へ抜け、

国道252号を堀之内方面へ進んでから県道58号へ入る

迂回ルートをお通りください。

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記:上村 絵美子

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