南魚沼にも春の足音が聞こえてきました!

 

先日、浦佐毘沙門堂で行われた裸押し合い大祭

毎年の事ながら勇壮な南魚沼を代表する春を告げる祭りです。

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この祭りを境に気分的に春の気配を感じるのは私だけでしょうか。

その後やってくるお彼岸の準備をする頃は、もうすっかり春です。

暑さ寒さも彼岸まで・・・昔の人の言う通りですね。

 

こんにちは。

ゲスト投稿4回目になります、地域観光ガイドの中島すい子です。

 

今月は、いま私が夢中になって謎解きにのめり込んでいる

湯沢町の瑞祥庵(ずいしょうあん)というお寺にある、楼門の話を聴いてください。

ちなみに、こちらは楼門から本堂へ続く参道。雪が降る前の様子です。

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この楼門の両脇には風化が進んでいる阿吽(あうん)の仁王像が一対納められています。

楼門が北向きになっているため吹いてくる風をもろに受けて、

邪気を追い払う為に楼門で睨みをきかせている仁王尊も、

北風には太刀打ちできないようです。

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ガイドをする中で

「ご覧いただくこの仁王尊は石川雲蝶の作品です。」

 

そう言うと、ほとんどの皆さんは

「いや、そんなはずはない。雲蝶は口の周りに『コソドロ』のような

髭や体毛を書くはずがない!それに色も雲蝶らしくない!」

と口を揃えてお っしゃいます。

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そうなんです。

皆さんがおっしゃる通り、この髭や施してある色は雲蝶らしくないかもしれません。

 

でも、この仁王尊には雲蝶の刻銘が残されています。

実は、幕末に雲蝶が彫り上げた仁王尊は風化によって

かなり傷みが進んだため、昭和4年に色を塗り替えたんです。

それから更に、90年近く経とうとしています。

 

それが今、皆さんがご覧になっている仁王尊です。

大事なお肌、パリパリ状態です。

女性だったらお肌のお手入れに気を使いますが、

「男だから仕方ないんじゃない?」と言いたいところですね。

でもそういう訳にもいきません。

この仁王尊は文化財ですので、できることならパリパリ状態のお肌 、

この辺でくい止めておきたいものです。

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謎を紐解いていくと思いがけない事が明らかになって、

楽しくて(??)やめられません。

 

昭和4年に雲蝶の作品の色を塗り替えた人物が解かりました。

その方の息子さんが現在父親の後を継いで、父親と同じ仕事をしているんです。

職人気質の温厚そうな方でした。

言い伝えでは小千谷の仏師が塗り替えたと伝えられてきましたが、

仏師ではなく塗り師だったようです。

 

仁王尊の色を塗り替えた話をすると、

「それは、私の親父です。親父からその塗り替えた時の話を昔、聞いています。」

 

見つかった!やっと一つ謎が解けた!

 

息子さんの話 によるとその当時、魚沼周辺には仏師や彫り師はたくさんいたが、

塗り師という職人は小千谷に集中していた為、寺の方から話が来たのだといいます。

 

そして、皆さんが一同に雲蝶のモノではないと言った原因となるあの髭、

それは塗り替える前に描いてあった物だと言います。

ただ、気が遠くなるほど余りにも細かい線で描かれていて、

塗り師が大ざっぱに描き直して終えてしまったという事です。

そして、その仁王尊が石川雲蝶の作だという事は、

依頼があった時は知らなかったようです。

いろいろな話をお聴きする中で、

もし今後何かの形で手直しをするような話が浮上したら、

二代目の塗り師に少しでも施してもらえるところがあれば

と、私の勝手な妄想ですが・・・・

 

雲蝶の作品を親子2代にわたって手掛けたって事になると、

これはもう全国でも稀な事です。

 

そうなるといいなぁ~と、勝手な妄想にふけるワタクシでした。

 

ただ、ここまで読んでいただきましたが、皆様…ゴメンナサイ!

瑞祥庵の楼門は現在、雪の中にあり、仁王像を見ることができません(>_<)

下の写真は3月11日の瑞祥庵の様子です。

少しずつ春らしくなってきた南魚沼ですが、

本格的な春の雪解けを楽しみにお待ちくださいm(__)m

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ではまた。

 

 

記:中島 すい子

 

瑞祥庵

新潟県南魚沼郡湯沢町土樽4595

TEL 025-785-5505 (湯沢町観光協会)

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