謎解きに夢中になれるお寺さん!ご紹介します。

 

こんにちは、中島すい子です。

この度の記録的な九州豪雨で、

災害に遭われた多くの方々に心からお見舞いを申し上げます。

 

異常気象が続き、ここ2~3日、南魚沼は

いきなり30度を超える暑さで、身体がついていけません。

そんな中の日曜日、毎週恒例の雲蝶ツアー

参加者の皆さんをご案内してきました。

 

そして、あるお寺さんに来たところで、ふと思いました。

 

何気なく今までご案内してきましたけど、

よく考えるとこのお寺さんってすごいんだ!と。

何がすごいかというと、雲蝶の彫り物があることもそうですが、

実は雲蝶だけではなく時代をスライドさせて

1つのお寺さんに4人の名工が作品を残しているんです。

 

053-KEN_4368
KEN_4364
 

この変わった建物の屋根を見てすぐにわかる方も多いと思いますが、

珍しい建物で似たようなものと言えば、

東京築地本願寺を思い出す方もいるかもしれませんね。

そうです。

八海山の麓、山号も八海山龍谷寺と言って曹洞宗のお寺さんです。

この水色の風変わりな建物は、1500年ほど前の

インドの仏教が盛んだった頃のグプタ朝時代のデザインです。

 

このお堂の中にヒノキの1本で彫られた仏像が3体奉安されていますので、

三仏尊と呼ばれています。

この三仏尊を刻んだ人が、新潟県村上出身の山脇敏夫さんといって

日展の審査員もされていた方ですが、4年間を費やして完成させた彫り物です。

全国でも芸術性の高い作品だと評価されています。

 

そして2人目はもちろん石川雲蝶です。

彼の謎解きをするにはこのお寺さんの「得誠和尚の行履」という

欄間を観ると、その謎解きの楽しさがわかります。

061-得誠和尚(左)
060-得誠和尚(右)
 

決して雲蝶の粗を探しているという訳ではないんですよ。

悪しからずにお願いします!

普通なら1枚の板に彫ってしかるべきなのですが、

彼の作品は見れば見るほど不都合なことばかりです。

なぜこんなにしたのか、なぜ こうなのかって、1つ1つの謎解きを始めると、

気が付いたときはすっかり深入りしてしまっているんです。

062-KEN_3024
KEN_3026-C
 

わずか1枚の欄間ですが、頭を悩ますには十分の作品です。

 

3人目は、雲蝶と共に魚沼を彫り歩いた熊谷の彫り師、小林源太郎です。

雲蝶よりは15歳も年上だったので、この龍谷寺で作品を手掛けていた時、

体調を崩して一旦生れ故郷の熊谷に戻るんです。

体調を整えてもう一度越後入りして、この続きを彫るつもりでいたんですが、

残念な事にそのまま63歳で他界してしまったんです。

小林源太郎にとってこの龍谷寺の作品は遺作になったのだろうと考えます。

 

そして最後の4人目は、妙光堂というお堂の中に

百数体の仏像だけを奉安してあるその作者、竹内勝山です。

雲蝶が生きていたら焼きもちを焼くかもしれないような仏像です。

ただ、時代がスライドしていて、雲蝶が他界してから活躍した仏師です。

山形県米沢出身の彼は、仏門に入るため雲水となって

修行していたのですが、いつの間にか仏門に入ることをあきらめて、

仏像を彫るほうに興味がわいてしまったというんです。

そして長野の仏師の第一人者の家に30年間居候しながら腕を磨き、

その30年間の間に彫った仏像です。

竹内勝山は昭和12年に他界していますので、

まさにこの4人の名工は、時代をスライドさせながら、

1つのお寺さんに作品を残しているんです。

 

そんな龍谷寺さんはいつおじゃましても、

本来のお寺らしいお寺とでも言えばいいのでしょうか。

俗化されていない、心の落ち着ける場所のような気がします。

064-朝顔(部分)
066-葡萄(部分)
 

毎週、1週間分の心の垢を洗い流してもらっています。

 

では、また。

 

ryuukokuji-1

極上の南魚沼市、お魅せします 龍谷寺

 

記:中島 すい子

 

ツアーのお申し込みは…

《六日町観光協会》

TEL 025-770-1173

http://www.muikamachi.jp/

http://www.muikamachi.jp/bustour/uncho/index.html

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