越後上布ができるまで その1~糸つくり~

 

こんにちは、上村絵美子です。

先月のブログに引き続き、越後上布の織りの講習

「100日講習」についてご紹介いたします。

越後上布の100日講習がはじまりました

 

越後上布ができるまでにはたくさんの工程があります。

一番最初は糸の素材を育てるところですが、

越後上布は何からできているか、ご存知ですか?

正解は…「苧麻(ちょま)」という麻の一種、カラムシとも呼ばれています。


 

苧麻について、詳しくはこちらをご覧下さい。

極上の南魚沼 苧麻

 

100日講習は織りの講習のため、糸をつくる(苧績み)作業は行いません。

すでに「糸」となっているところから始まりますが、

苧績みをした後の糸はまだ強度が低いため、糊を付けて強度を上げる必要があります。

まずは「糸繰(く)り」という作業を行い、

糸を「グル」と呼ばれる丸い枠に巻き取ります。


 

その後、糊付けを行いますが、この時に使う糊というのが「布海苔(ふのり)」。

海藻で、魚沼地域ではお蕎麦のつなぎにも使われていますね!

極上の南魚沼 へぎそば


 

布海苔を溶かした鍋に糸を通し、糊付けを行います。



 

その後、もう一度糸繰りを行い、糸をグルに巻き取ります。

 

その次は「伸べ」です。

布は経(たて)糸と緯(よこ)糸が組み合わさることによって出来上がりますが、

一反に使用される経糸の本数はなんと1000~1400本!!

これをすべて同じ長さに揃え、「綾(あや)」という

糸が交差した部分をつくるための作業が「伸べ」という工程です。



 

ちなみに、糸を数える時には「数え銭」を使います。


 

この後、「絣(かすり)」模様の織物の場合は絣作りの工程が入りますが、

今回は「縞(しま)」模様の織物のため、次の工程へと進みます。

 

糸の長さを揃えたら、この糸を「筬(おさ)」という道具に通していきます。

筬にはたくさんの歯があり、一つの歯に2本ずつ

製図に合わせて糸を通します。



 

糸は髪の毛よりも少し太いくらい…(^^;

大変な作業です。




 

全ての糸を通し終えたらようやく織りの作業に!

…は、まだ入れません(^^;

この後もいくつもの工程を経て、織りの工程に入ります。

 

実際の100日講習では現在、織りの作業が進んでいますが、

越後上布ができるまでの工程、つづきは次回ご紹介いたします。

 

☆重要無形文化財 越後上布・小千谷縮布 技術保存協会

HP http://www.johfu-chijimi.jp/

FB https://www.facebook.com/ojiyachijimi/

 

 

記:上村 絵美子

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