越後上布ができるまで その4~織り上がり&野焼き~

 

こんにちは、上村絵美子です。

今年の冬にシリーズでお伝えしてきた『越後上布ができるまで』。

越後上布の100日講習がはじまりました

越後上布ができるまで その1~糸つくり~

越後上布ができるまで その2~「織り」の準備~

越後上布ができるまで その3~「織り」~

 

100日講習終了後も織り続け、先日ようやく織りあがりました!


 

織っている間は糸が切れないように…と注意し続けていたのですが、

織りあがったものを機道具から外す時にはハサミでその縦糸を切るので

とても複雑な心境に…。


 

織り上がった布には糊(布海苔)や汚れなどが付着しているため、

この後、「湯もみ」「足踏み」といった作業を行うことで

汚れを落とし、柔らかく、布目が詰まった反物になります。

また、最後の仕上げとして反物の幅を揃えてしわを伸ばしたのち検査にかけられ、

基準に合格したものだけが『確認之証』のラベルと『合格』の割り印が押され、

重要無形文化財の越後上布として認められます。

 

越後上布は本当に、最初から最後まで多くの人が手間ひまかけて作られる

織物だということをあらためて実感した半年でした。




さて、そんな越後上布の原料『苧麻(ちょま)』。

極上の南魚沼〈文化〉苧麻

女子力ホームページでも紹介されていますが、

今年も苧麻畑の野焼きが行われましたので

その様子をご紹介したいと思います。

 

6月4日(火)、場所は護国観音さまのある栃窪地区。

ここで越後上布技術保存協会が苧麻の試験栽培を行っています。


 

ん?試験栽培ってどういうこと?…と思いますよね。

実は現在、苧麻は福島県昭和村が本州唯一の産地となっていて、

南魚沼で織られている越後上布も昭和村産の苧麻が使われています。

ですが越後上布の織り等の技術だけでなく、原料の苧麻の栽培から

技術を保存・継承していくために、現在は試験栽培という形が採られています。

 

次に、なぜ苧麻畑の野焼きを行うのかということですが、

一度全体を焼き払うことで土が苧麻の成長に適したアルカリ性になり、

また、苧麻の成長を揃える効果があるのだそうです。

 

野焼きの作業は越後上布技術保存協会の関係者と

栃窪地区にある栃窪小学校の子どもたちによって行われました。

栃窪小学校では平成19年(12年前)から苧麻の栽培活動を全学年で行っていて、

織物体験など織物(越後上布)に関する学習も行われているそうです。

栃窪小学校 ホームページ


 

野焼きの方法は…
  • 草刈り機で苧麻を刈る
  • 苧麻畑にカヤを敷き詰める
  • カヤに火をつけ、苧麻を焼き払う
  • 燃え殻に水をかけ、火を鎮静化させる
  • 畑に肥料を撒く
  • 鳥よけ(風よけ)のネットを張る
 

1年生の頃から毎年作業に参加しているということで

子どもたちはとっても慣れたもの!

何をどういった順番で行うのかということもしっかり把握していました。

 

苧麻を刈る作業は子どもたちには危険なため、大人が機械で草を刈ります。


 

その間、子どもたちは後の作業で使う水を汲んでいました。

高学年の児童が水を汲み、中~低学年の児童が協力して水を運ぶ…

見事なチームプレーです✨


 

その後の工程でも、高学年の子が低学年の子にアドバイスをしたり

優しく手伝ったりしている場面が多く、感動しました。✨



 

そして、いよいよ点火!

徐々に燃え広がる火にドキドキ…

(↓画像をクリックすると動画が再生されます)




 

全体が焼けて火が消えたら水をかけ、その後

肥料を撒いてネットを張れば終了です。


(↓画像をクリックすると動画が再生されます)







 

いつか南魚沼産の苧麻で越後上布を織れるようになると良いですね♪

そして、栃窪小学校の子どもたちの中から

未来の織姫が生まれたら、とっても素敵ですね♪

 

☆重要無形文化財 越後上布・小千谷縮布 技術保存協会

HP http://www.johfu-chijimi.jp/

FB https://www.facebook.com/ojiyachijimi/

 

※当記事の内容や写真等は栃窪小学校より許可をいただいておりますが

記事内の文章・写真等の無断転載及び複製等はご遠慮ください。

 

 

記:上村 絵美子

カテゴリー: おばあちゃんの知恵袋, 生活情報 衣食住 パーマリンク

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